『ミス・フランスになりたい!』
今回みた映画は
『ミス・フランスになりたい!』
美少年アレックスは、将来ミスフランスになりたいという夢をクラスのみんなの前で発表するも、笑いものになってしまう。
それから両親を亡くし、大人になっても自分に自信を持てずに生きてきたが、自分が何者かを知るため、夢だったミス・フランスのコンテストにチャレンジすることを決める。
まず、主演のアレクサンドル・ヴェテールさんの中性的な美しさにほれぼれする。
後半はもう女性にしか見えない~。
性別への考え方はもちろん人それぞれなんだろうけど、身体の作りはもちろん違う。
だけど、「男性性」と「女性性」はだれにでもあって、個人差があって、それに性別がついてきただけ、なんじゃないかな、と思ってる。
この作品のなかで、『女性らしさとは?』とアレックスは何度か問いかけられていました。
私がこれをみた後に感じたことは、自分が自分でありたい、と思うことが女性らしさなんじゃないかなと。
自分と調和できた人って、キラキラと輝いてるように見える。
それってすごく美しいし、惹きつけられる魅力がある。
それを実現したり助けてあげたり讃えることが男性性(らしさ)なんじゃぁないかな。
性別が男性だけど女性になろうが、女性がより女性の魅力を求めようが、どっちでもよくて。
ただ自分が輝ける、笑顔でいることをあきらめなかった人が、美しいんだと思う。
その人がその人である魅力。
『自分の価値を他人に決めさせるな』っていうママの言葉が染みる。
ついつい他人と比較したり、相手の反応で自分の価値をはかりがちだけど、みんな違うんだから私は私でいいんだよ。
自分に誠実に行動していけば。うん。
知り合いに男性から女性として生きることを決めた人がいるのですが、男性のときよりも明るくなって、より魅力的になっていました。
見ているこっちが笑顔になるような。
カミングアウトには相当な葛藤と勇気が必要だっただろうな。
そういうところに人の気持ちは動かされるんだろうな。
もちろん、なんもドラマチックな要素がなくたっていいし。
こういった悩みは性別や環境関係なくあるもの。
目の前のことにどう感じて、どうやって生きていきたいのか、問い続けるだけですね。
映画だから、主人公優遇感はけっこうあった(服装が違ってもok、遅刻常習犯など)。
ライバルと同室になったとき、そのライバルが薬物をしてると勘違いして荷物を覗いて秘密を知ってしまうんだけど、それで急に親友になったり。(荷物覗いたことは言わないし。そもそも覗いたらあかんやろ。薬疑惑はアウトだけど男なのは許すんかい、とか(笑)
最後、アレックスが遅刻して代役の子が呼ばれたんだけど、その後アレックスが到着したからまた後でねってポイされちゃうのとか。(私はその女の子に感情移入してしまう…)
ひどい扱いをしてた人が最後めっちゃ応援していたり、こんなふうに手のひら返す人はたくさんいるのかもしれないけど、それも自分の在り方なんだな。
(手のひら返しするのも柔軟性があってうらやましい)
大切にされる自分であろう!
いろんな気持ちになりながらも最後まで見入ってしまう作品でした(#^.^#)
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